柿渋に関するQ&A

よく頂くお問い合わせ内容を掲載しております。
まずは参考までにご一読ください

又、ネット上では誤った情報も多いので、十分ご注意ください。

柿渋は原液のまま使用するのでしょうか?
柿渋は原液でも希釈しても使用出来ますが、一般的には水で希釈して使用されてきました。希釈すればする程に発色は薄くなりますので、濃度を上げたい場合には、その分だけ塗布回数を増やすことになります。
柿渋が固まってしまった時は?
柿渋は空気に触れて酸化しながら、ゆっくりと粘度を増していき、やがて固まり、元には戻らなくなります。逆に言えば、簡単に元に戻っては柿渋の効果は期待できないことになります。柿渋の保管には空気に触れないように注意することが肝心ですので、開栓後は中の空気を抜いて保管ください。又、定期的にチェックして、粘度が増して来たと感じたら、少量の水を加えてから保管ください。
柿渋の色は茶系だけですか?
純粋な柿渋は茶系色だけです。そもそも柿渋は主成分のカキタンニンが酸化して茶系に発色するのが特徴です。市販されているカラフルな柿渋塗料とか無色透明な柿渋塗料は化学塗料に微量のカキタンニンを加えた商品か、又は、柿渋にベンガラ等を混ぜた物です。
無色透明の柿渋はありますか?
ネット上には無色透明をうたった柿渋塗料も見受けられますが、これらは化学塗料に発色が目立たない程度に、ごく微量のカキタンニンを加えた物で、本物の柿渋ではありません。「無臭柿渋ができるなら、無色柿渋もできるんじゃないか」って、よく言われますが、本質的に無臭と無色は異なります。臭いの元は発酵により発生する不純物ですから、これらを取り除けば無臭になりますが、色はカキタンニンそのものですから、カキタンニンが生きてる限り発色し続けます。ですので、柿渋を無色透明にすることには無理があります。
柿渋には防虫効果がありますか?
ネット上には柿渋の防虫効果をうたった情報が氾濫しておりますが、残念ながら虫は寄ってきますし、蚊にも刺されます。昔から言われてきた防虫とは、今で言うところのゴキブリとか蚊、蠅などではなくて、衣類とか書物に付く害虫のことです。柿渋を塗布した衣類や紙は固くて害虫の歯が立たなくなるので、それで保管すれば、大事な衣類とか書物が保護できると考えられていたのです。同じ理屈で、木材に塗布すれば表面が固く保護されるので、白蟻対策として防蟻剤としても使用されたようです。
柿渋塗装のデメリットは?
柿渋は内装に使用する場合には半永久的ですが、外装の場合には定期的なメンテナンスが必要になってきます。紫外線によって発色が促されて、やがて頂点に達して劣化していきます。上に塗布する保護剤がセットで販売されていますが、効果は薄いと思われます。あくまでも内装とか家具などへのご使用をお勧めします。
柿渋は日光で発色するのですか?
柿渋染めを太陽染めとか言われ、よく誤解されている方が多いのですが、柿渋は日光に当たって発色するのではありません。空気に触れて酸化して発色するのです。紫外線に当たると酸化が促進されて発色が促されるのです。日陰に干してもゆっくりと発色します。むしろ、日陰でゆっくりと発色させる方が良い色合いに仕上がると思います。更に日光の当たり具合によって斑になりやすいので、陰干しをお勧めします。
柿渋は何に使用しますか?用途・使い方
昔から色々なことに使用されてましたが、今の一般的な主な用途は下記の通りです。
①塗料として建材、木工品、家具など
②染料として布に柿渋染め
③一閑張り(一貫張り)等、和紙に使用
尚、一般的ではありませんが、日本酒などの清澄剤として使用されています。
柿渋と渋柿の違いは?
渋柿を原料として出来たものが、柿渋と呼ばれています。青い未熟の渋柿の実から搾汁した果汁を発酵・熟成させて柿渋が出来上がります。昔から、木材や和紙、布等の防腐や補強材として染料や塗料として、広く利用されています。

順次、更新して行きます。

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