柿渋染め/刷毛染め
柿渋染め/浸し染め
①刷毛染めと同じ
容器に柿渋を移す
②染色
浸し染めの場合には水で2~3倍程度に薄めて使用されることをお勧めします。一回当たりの発色は薄くなりますので、その分だけ染色回数を増やすことになりますが、その方が比較的ムラなく染色出来ます。
③乾燥
浸し染めのポイントは絞りにあります。生地がシワに成ったり斑になり易いので、理想は脱水機を軽く回転させる方法がいいですね。干す際には生地をピント貼ってください。糸を綛で染める場合にはそのまま乾燥させると糸が引っ付くので時々綛をばらしながら、内側と外側をひっくり返してやるとが必要です。
④水洗い
十分に乾燥させたら、いよいよ柿渋を塗ります。一般的には刷毛を使いますが、カゴが小さくて塗り難い場合や、和紙が柔らかくて刷毛で塗ると毛羽が気になる場合には指につけて軽く叩き込む様にする技法もあります。使用する柿渋は無臭タイプをお勧めします。臭いのきついタイプは室内作業には不向きです。
⑤乾燥
乾燥させれば完成です。更に、ここから経時変化で徐々に発色していきますから、独特の色のうつろいを見るのも、一閑張りの楽しみ方の一つです。なお、光沢ですが、使用する和紙の材質などによって微妙に変わってきます。
⑥オリジナル性
柿渋染めには確たるマニュアルはありません。それぞれに試行錯誤の上でオリジナルな世界を生み出すのも、柿渋染めの楽しみ方の一つです。
柿渋染め/型染め
型を染める場合
①柿渋液をジャム状にする。
通常の液体のままでは無理ですので、柿渋液を時々かき混ぜながら放置して強制的に酸化させて固めるか、凝固剤を使用してジャム上にする。
②型紙用の渋紙を用意して自分で好みの型紙を作るか、市販の型紙を利用する。
③布を拡げる
厚地の方が扱い易いのでお勧めです。
④刷毛で染める。
型を白く残す場合
①型の部分に防染糊を置く。
②乾いたら全体を通常の状態の柿渋液で浸し染めをするか、刷毛染めをする。
③乾いたら水洗いで糊を落とす。
最新情報
11月15日 大幅リニューアル
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柿渋染め/草木染め風
柿渋染めとしては一般的ではありませんが、柿渋を染料として通常の草木染め風に熱と助剤を加えて染色する方法もあります。
又、専用に染料化された柿渋も市販されています。
通常の柿渋染めの様な濃度・風合いは出来ませんが、硬くならないので、ある種限定的な用途には向いているかと思います。
柿渋染め/染料としての柿渋
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媒染剤について
一般的な草木染めと異なり、媒染剤なしで染色するのが一般的です。
又、先着性を良いので色止めも行いません。
ただし、急速な酸化による発色を防ぐ意味で、仕上が時にソーダ灰とか重曹等で弱アルカリ処理を行う方もあります。
以下、代表的な媒染剤について説明します。
①鉄(木酢酸鉄・二酸化酸鉄
鉄分に強く反応して黒く変色しますのでその性質を利用していろの変化が楽しめます。
柿渋染めの色の濃度と媒染剤の濃度によって灰色からダークブラウン。黒色まで表現出来ます。
②チタン
チタンに反応すると黄色からオレンジ系に綺麗に発色します。
③ソーダ灰 仕上げにアルカリ処理をする場合に使用します。
市販の重曹でも代用が可能です。
媒染方法
柿渋の媒染は方法は一般の草木染めとは異なり最終の仕上げ工程で行います。もちろん途中媒染して色の変化を出してから更に柿渋染めを行えば、独特の色合いになることをあります。又、媒染剤の組み合わせでも思わぬ色合いを経験することが出来ますので、色々とお試し頂ければと思います。
柿渋染めの注意点
染色時に他の衣服、紙、畳、柱等天然素材に付着すると落ちませんので注意が必要です。すぐに水洗いを行ってください。又連続して使用するのが基本ですが、柿渋は固まらなければいつまでも何回でも使用で使用できますので、染色後は
こまめにチェックして、ドロっとしてきたら少量の水を加えて下さい。
乾燥時には日光に当てるというのが定着しているようですが、柿渋は空気に触れて酸化して発色しますので、無理して直射日光に当てる必要はありません。寧ろ濡れた状態で直射日光に当てるとカキタンニンが動いて染めムラになるので注意が必要です。日光に当てる場合には乾燥させてからがお勧めです。
柿渋染めの色々
刷毛染め、浸し染め、糸染め、製品染め、生地染め等の画像等を紹介しています。
柿渋染めには本粋無臭柿渋柿多冨がお勧めです。
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