柿渋の歴史産地製法種類用途から販売購入まで
柿渋とは渋柿生まれの人と地球に優しい天然素材
柿渋は、塗料でも染料でもありません。ましてや、石鹸やボディーソープでは決してありません。柿渋は渋柿生まれの天然素材で、人と地球に優しい、日本が世界に誇る発酵文化の一つです。
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ここでは昔ながらの伝統的な自然発酵製法について説明しています。
柿の実の摘果→洗浄→搾汁→発酵→殺菌→熟成
①柿の実の摘果・収穫
未だ未熟の青い渋柿の実を摘果する事から始まります。
②柿の実の洗浄・搾汁
摘果された柿の実を洗浄して機械にかけて搾汁します。
搾りたては青くてフルーティな香りがします。
③発酵・熟成
タンクに入れて発酵/熟成されます。柿渋製造のカギは発酵工程にあります。
発酵と熟成が混同されるケースを見かけますが、大切なのはカキタンニンをより高分子化させる為の発酵であって、貯蔵中に結果として熟成されるようなものです。だいたい2~3週間で発酵が終わりますので、後はカキタンニンの重合が安定するまで、3か月程度寝かせれば十分です。
柿渋で一番大事なのが発酵で、柿渋の命です。元々が植物は全てタンニン質を持っていますが、その中でも一番の高分子がカキタンニンと言われています。その柿タンニンが発酵により更に高分子化して、よりパワーアップするのです。自然発酵ですので、気温など気候に大きく左右されますので、如何に上手く発酵させるかが柿渋の命です。気候条件によりますが、大体2~3週間で発酵は終わります。よく、発酵と熟成を混同して1年とか2年間発酵熟成させるなんて表現されていますが、発酵と熟成は別です。
柿渋の熟成について
発酵によって、より高分子化したカキタンニンの分子構造が安定するまで熟成させてやる必要がありますが、発酵が終わって2~3カ月もすれば安定しますので、それ以上の熟成はあまり意味がありません。そもそもが、年に一度、柿の実が未熟の時期に一度に造り込み保存するわけですから、貯蔵することが結果的には熟成させることになるだけです。ネット上には誤った情報が氾濫しておりますが、3年熟成とか5年熟成とかは全く関係ありません。3年も5年も熟成させると、酸化によって粘度が増していき、ドロドロになりなります。よく、柿渋の粘度と濃度が誤解されますが、粘度は酸化によって増していきます。しかしながら濃度はカキタンニン量によって決まりますから、関係はありません。ご注意下さい。
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現状ネットを中心に色々な柿渋が市販されていますが、当然のことながら柿渋石鹸とかカキタンニンを柿渋と称した柿渋○○は該当しませんのでご了承下さい。またその製造方法は様々で、明確に線を引いて分類することが困難なので、順不同で列挙しています。お買い求めになるのでしたら、本粋柿渋で無臭柿渋の柿多冨がお勧めです。
①本格柿渋(自然発酵製法)
昔ながらの伝統的な製法で、搾汁で出来た果汁を自然発酵熟成させる為、発酵段階で発生した有機酸系の低分子物質が混ざり合って独特の悪臭を放ち、柿タンニンの分子の大きさもバラバラで、品質の安定性に欠ける。
②本格柿渋を精製した無臭タイプ
臭いの元となる有機酸系物質を取り除き無臭とするとと共に、低分子のカキタンニンも取り除くので、高分子が揃った品質の安定したモノになる。
無臭柿渋についてはこちらのページを参考に御覧ください
③本格柿渋に化学物質など加えて臭いを抑えた物
アルカリ系物質を加えることにより、臭いの元となる有機酸系物質を中和させて臭いを抑えようとするモノ。
④酵母菌発酵製法
酵母菌を加えて強制的に発酵させ、発酵時間を短く抑えることにより有機酸系の発生量を少なくして臭いを抑えたタイプで、無異臭タイプと呼ばれています。
⑤発酵させないタイプ
果汁を発酵させないで、特殊な製法で低分子のカキタンニンを取り除き、高分子だけを残したタイプ。発酵させないので無臭であるが、発酵させないものが柿渋と呼ばれるのか?甚だ疑問が残るところです。
⑥弁柄など顔料で着色したタイプ
柿渋は茶系色だけなので、顔料などを混ぜてカラー展開されたタイプ。
⑦化学塗料に微量のカキタンニンを加えたタイプ
カラフルな柿渋はこのタイプで、中には無色のタイプも販売されていますので、惑わされている消費者の方もおられるのではないでしょうか?
⑧染料化されたタイプ(柿渋染料)
化学処理され染料化されたタイプで柿渋染料と呼ばれ、一般の草木染の染料と同じ様に、熱と助剤を加えて使用するタイプ。特徴は風合いが硬くならない事と経時変化で逆に色が薄くなることです。又、塗ったり浸したりという一般的な仕様法では発色しませんので注意が必要です。
⑨本粋柿渋
上記の様に、様々な物が柿渋として販売されております。そこで、昔ながらの自然発酵製法で造られた本格柿渋で、尚且つ添加物など一切含まない純粋な柿渋を新基準として本粋柿渋と命名しています。
本粋柿渋についてはこちらのページを参考に御覧ください。
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1)柿渋の発色
濃度と塗布・染色回数と経時変化で色合いが変わってゆきます。
2)柿渋の色
基本的にはブラウン・茶系色のみです。カキタンニンが酸化して徐々に発色しますが、特に紫外線によって酸化が促進されますので、発色が速くなりますので、染色マニアの間では染色後に直射日光に当てると言うのはこの理屈です。
3)色対応
他の素材を使用して、その色合いを変化させる方法があります。
媒染材
a)鉄媒染
b)チタン媒染
C)アルカリ処理
詳しくは塗料としての柿渋のページをご覧下さい。
4)風合い
カキタンニンが表面に皮膜を張るのが特性ですので塗料として使用した場合には補強材とか防水効果が期待できるわけですが、染料として使用した場合には布の風合いが硬なります。
5)柿渋の臭いと無臭柿渋
発酵工程で発生する不純物の有機酸系物資が臭いの元であり、主成分のカキタンニン自体は 無臭ですので、特殊製法で低分子を追い出し、高分子を残すことで無臭柿渋が誕生しました。
無臭柿渋についてはこちらのページを参考に御覧ください
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柿渋の販売及び柿渋染め商品などの作品、商品のネット販売店及び実店舗の紹介、又柿渋が体験できる工房、教室などを紹介しております。
ネット上でも様々な商品が販売されておりますが、柿渋をご購入になるのでしたら、無臭/本粋柿渋柿多冨®(かきたふ)がお勧めです。
「日本で最も美しい村」連合加盟
「柿渋の郷」京都山城和束町生まれ
柿多冨の三つの特徴
①昔ながらの発酵製法で造られた本格柿渋
②何も加える事がない100%純粋柿渋
③特殊精製技術で臭いを取り除いた無臭柿渋
内容量は、1L入りと20L入りの種類での販売を行なっております。
特に、業務用、卸売りがメインですが、条件により小売り対応も可能です。
又、柿多冨を使用した商品の販売、販売店の紹介も行なっております。
柿渋のお求めはこちらからお入りください
柿渋染めを中心に、柿渋製品・商品・作品を取り扱う全国各地のショップが揃ってます。あくまでも日本古来の文化としての柿渋ですので、柿渋石鹸とかシャンプー、最近話題の柿渋キャンディーなど、少量のカキタンニンが入っただけの柿渋○○的な商品は取り扱っておりません。
柿渋ネットショップ街はこちらからお入りください。
コロナ過で急激なネット化が進んでおりますが、やはり実際に手に取って柿渋や柿渋染め作品、商品等に触れて頂きたいものです。店頭で柿渋がお買い求めいただけるリアルショップや工房/アトリエ/教室等の情報を集めて発信しております。是非一度体験して頂きたいものです。又、皆様からの情報もお待ちしております。
柿渋ギャラリーはこちらのページからお入りくださ
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柿渋に関する参考書籍、出版物のご紹介です。柿渋に興味のある方、もっと深く研究したい方等の参考になればと思い、ここに掲載させて頂いております。又皆様から情報を頂ければ掲載させて頂きます。
柿と柿渋(柿の民俗誌) 今井敬潤
柿渋 今井敬潤
柿 今井敬潤
柿渋クラフト 寺田昌道
(柿渋染めの技法)
柿渋クラフトを楽しむ 寺田昌道
(型染めと筒描き染め)
柿渋のうた 久保川幹夫
柿渋x型染 加賀城建
柿渋に遊ぶ-太陽の染め織り-マリア書房
柿渋に興味を持って頂けるようにとの思いから、柿渋に関する様々な言い伝え、話題、エピソード等を集めてみました。面白可笑しく柿渋に触れて頂き、話しのネタにでもして頂ければと思います。皆様からの情報もお待ちしております。
〇柿渋の臭いとエピソード
〇柿渋が水商売の語源
〇柿渋染めマスク福面が日本初のマスク
〇柿渋と一閑張りの語源
〇柿渋石鹸と牛乳石鹸の違い
〇柿渋石鹸御殿が建った?!
〇柿渋は抜けません(柿の渋抜き)
〇柿渋と大相撲(明荷)
〇柿渋の日本三大産地
柿渋雑学集へはこちらからお入りください
今までに柿渋に関する様々なご質問など頂いておりますので、参考までによくあるご質問等のQ&Aを集めました。お問い合せを頂く前に、今一度ご覧下さい。
Q)柿渋は原液のままで使用するのでしょうか?
Q)柿渋が固まってしまった時は?
Q)柿渋の色は茶系だけでしょうか?
Q)柿渋は無色透明になりますか?
Q)柿渋には防虫効果がありますか?
Q)柿渋塗装のデメリットは?
Q)柿渋は日光で発色するのですか?
柿渋Q&A集はこちらからお入りください
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プランニング&ネットワーク
株式会社 柿渋プラネット
大阪市中央区久太郎町1-9-26
設 立:2014年
資本金:300万円
履 歴:
1998年
自然色倶楽部としてスタート
1999年
無臭柿渋の販売開始
2004年
ウエブサイト柿渋情報局の開始
2008年
株式会社柿多冨の設立
大阪市中央区本町に事務所開設
大阪商工会議所会員登録
2009年
無臭柿渋柿多冨(カキタフ)
ブランド展開開始
柿渋のブランド化は業界初
「柿多冨」は登録商標
7月2日を「柿渋の日」に制定
日本記念日協会の認定
2010年
柿渋の糸染めチーズ染色の開発
柿渋の綿染め&紡績の開発
2012年
キャラクター「カッキ&渋」誕生
日本初の柿渋総合展を大阪で開催
2014年
株式会社柿渋プラネット設立
大阪「船場まつり」に参画
「船場の一品」に掲載される
2016年
「一閑&五感」ブランド立ち上げ
段ボールの再利用運動スタート
2020年
二代目キャラクター
「カッキー&しぶこ」誕生
「カッキー&しぶこ」は登録商標
2021年
株式会社柿多冨を統廃合
2022年
柿渋の新基準「本粋柿渋」制定
本粋無臭柿渋柿多冨(かきたふ)
として展開開始
「本粋」は登録商標
大阪市中央区久太郎町に移転
コンタクト
営業時間:10~16時
日祭日休業
お問合せ:テレワーク推進の為
メール、FAXでお願い致します
メール:kakitafu〇
kakishibu-planet.co.jp
迷惑メール対策の為
〇を@に変え送信願います
fax:06-7739-5388
専用携帯電話
tel:080-6333-4803
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