一閑張りは①カゴを用意して②和紙を貼り、③仕上げに上から柿渋を塗って完成です。

一閑張りの作り方①竹籠を用意
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一閑張りの作り方②和紙を貼る |

一閑張りの作りり方③柿渋を塗る |
一閑張りの入門編として、一般的一閑張りの基本的な作り方を簡単に紹介しておりますので、参考にしてお試し頂ければと思います。
①竹籠を用意
本来なら竹篭を編むところから始まるのですが、これは素人にはなかなか難しいですので、市販の竹篭を利用します。
最近では100円ショップで外国製の竹篭が手に入ります。
シンプルな形の方が作業がしやすいです。
②糊を用意
一般的な障子のリを水で薄めて使用しますが、水溶性の木工ボンドを少量混ぜるとより強度の増す糊が出来上がります。
③和紙を貼る
和紙をカゴの大きさに合わせて貼り易い適当な大きさにカットします。
刃物を使うと和紙の特色である長い繊維を切断することになりので、折り目を水でぬらして、引き裂くようにします。
まず、下張りをしてから、更に上張りをします。
水気を含んだタオルなどで小刻みに軽く叩きながら和紙を伸ばすように張っていきます。
貼り方としては、まずは縁から始めるのが良いでしょう。
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一閑張り・和紙の貼り方1 |
一閑張り・和紙の貼り方2 |
網目の大きな籠の下張りには和紙にこだわることなく、厚手の紙を利用すると良いでしょう。
糊付けが不十分ですと乾燥した時に紙が浮き上がってしまいますので、しっかりと行う必要があります。
④乾燥
和紙を貼り終わったら十分に乾燥させて下さい。
乾燥が不十分ですと、濡れた場所で柿渋と糊が反応して色ムラになります。
又、上から字や絵を描いても面白いです。
⑤柿渋を塗る
十分乾燥させたらいよいよ刷毛で柿渋を塗ります。
かごが小さくて、柔らかい和紙のを使用する様な場合には、指で軽く叩きこむ様にする方法もあります。
柿渋は無臭柿渋をお勧めします。
匂いのきつい一般の柿渋は屋内作業には不向きです。
好みの色合いに合わせて柿渋を塗る回数を決めて下さい。
特にあまり濃い色にしたくない場合には、2:1程度の割合で水で薄めて下さい。
柿渋は後でじっくりと発色してきますので、時間を掛けて色合いを見極めて下さい。
決して急いで何回も塗らないでください。
直射日光に当てると早く発色します。
⑥乾燥
乾燥させれば一閑張りの完成です。
乾燥状態によってはひび割れを起こす場合がありますので、上から天然系のワックスを塗るのもいいかもしれません。
手軽なところでは家庭用食用オイルでもOKです。
⑦オリジナルな作品作り
上張りに墨で書かれた古文書を使用したり、好みの絵柄の和紙を張り付けたりしていろいろな作風が楽しめます。
最近では和布を張り付けた買い物かごが人気の様で、ネット上でも数多く見受けられますので、中にはこれを一閑張りだと勘違いされている方もいらっしゃる様です。
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